パ・リーグ2016最終局面はCS Final 第3戦が終了し、ついに日本ハムが日本シリーズに王手をかけました。
勝負を分けた大谷翔平の振り逃げ
有原・千賀という好投手の投げ合いを期待しましたが、個人的には初回に勝負がきまってしまったなと言う印象です。
そのシーンはこちら。
SBは初回に4失点という大きな痛手を追うのですが、そのきっかけとなったのは3番の大谷選手に振り逃げ出塁を許したところです。
野球には振り逃げというルールがあります。
これは特定の条件下で捕手が3ストライク目をダイレクト捕球しなかった場合1塁への進塁を試みることができるというものです。
試みるということなのでもちろん失敗することもあります。
しかし成功すると三振したにも関わらず出塁することができ、なおかつアウトカウントも増えないのです。
投手目線で見るとなんと残念なことか、頑張って三振を取ったのに逆にピンチになってしまうのですから。
今回はこの振り逃げが初回の攻撃で、しかも好打者大谷選手を三振に取ってしまったところで起こってしまいました。
なおかつボールを大きく逸らしてしまったために2塁走者の進塁を許しています。
本来ならば2死2塁のところが1死13塁という大ピンチなってしまいました。
これは以前の記事にも書いている「絶対にやってはいけないこと」のひとつであるバッテリーエラーも合わせて起こしており最悪の状況だといえます。
案の定その後中田選手にタイムリー、レアード選手に3ランHRを喫します。
リードを守り抜いた有原航平の好投
SBからすれば初回の4失点は大きな痛手ですが、切り替えて攻撃を始めれば逆転不可能ではありませんでした。
しかし、この試合で先発した日ハムの有原航平投手が素晴らしいピッチングを見せました。
特にカットボールのコントロールが良く、ストレートとのコンビネーションが素晴らしかったです。
カットボールとは、ストレートとの球速差が小さく打者の手元で微妙にスライドするボールです。
そのためストレートとの見極めが難しく、ストレートを打ちに行ったつもりが芯を外れてしまうという非常に厄介なボールです。
さらに要所ではフォークやチェンジアップといった特殊球を効果的に使っていました。
SB打線はこのコンビネーションに苦しめられチャンスを作ることすらできませんでした。
最大のチャンスでバント失敗
そんなSBでしたがリリーフ投手からはチャンスを作りました。
一番のチャンスとなったのは8回の表、7回裏を森福投手が3者連続三振を奪い最高の流れで入った攻撃でした。
この動画の2:05あたりから見ていただきたいのですが、無死12塁から本多選手がバントを行います。
このバント、一見送りバントのようですがサインはセーフティバントだったのではないかと思います。
走りながらバントに行っていますし、点差も3点ありましたからあわよくば無死満塁を作ろうという意図が見て取れます。
しかし結果は最悪の3塁フォースアウト、アウトカウントを1つ増やしただけになってしまいました。
併殺を恐れてということかと思いますが、相手は左投手でしから3塁フォースアウトのリスクも非常に大きくもっと厳しいバントが必要だったと思います。
さいごに
SBはついに崖っぷちとなってしまいました。
今日はバンデンハーク投手が先発です。
CS1st ではロッテのエース石川投手に投げ勝っただけに勢いはあると思います。
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